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古傳薬膳茶論
健康茶専門店「古傳薬膳茶」
プロデューサー
株式会社宇治園社長 重村桜子が語る古傳薬膳茶への想い

第1回私が古傳薬膳茶をつくろうと思ったワケ
~日本茶の原点回帰~

皆様、はじめまして。「古傳薬膳茶」プロデューサーの重村桜子です。

今回より古傳薬膳茶に対する私の想いをコラムにしてお届けさせていただきます。ぜひ、お付き合いくださいませ。

私は、150 有余年続く「宇治園」の長女として生まれ、子供の頃よりお茶に親しみ、現在まで、まさにお茶に囲まれて生きてきました。

私が古傳薬膳茶をつくろうと思ったワケ~日本茶の原点回帰~
私が古傳薬膳茶をつくろうと思ったワケ~日本茶の原点回帰~

家業の宇治園では、日本全国のお茶を扱っています。当社の看板茶である深蒸し煎茶の「小佳女」( おかめ) は、1978 年に生まれた歴史あるお茶です。

静岡、鹿児島、宇治の銘茶を独自の配合でブレンドしていますが、ご存知の通り茶葉は農作物ですので、毎年味が微妙に変わります。しかし、多くの方に愛飲いただいている小佳女ブランドである以上、その味は常に一定でなければなりません。

私が古傳薬膳茶をつくろうと思ったワケ~日本茶の原点回帰~
私が古傳薬膳茶をつくろうと思ったワケ~日本茶の原点回帰~

そこで毎年、味を限りなく同じにするために、それぞれの産地で選んだお茶をブレンドし、配合を少しずつ変え、自らの舌で味を確認し、目で色を見て、鼻で香りを確かめていく「官能検査」を行っています。こうして、味や色、風味を限りなく同じに保ちながら、美味しいお茶をお届けしているのです。

しかし、お茶の世界は本当に奥が深いです。私もまだまだ知らないこと、わからないことがいっぱいあります。

それを痛感したのが2013 年頃のことです。

当時、私は煎茶、玉露、抹茶などの日本茶を世界に広めるべく、中国、台湾、ヨーロッパに何度も足を運んでいました。

その中で思ったのは、当たり前ですが、どこの国にもお茶があるということ。それぞれに国にお茶の文化があり、そして常に進化し続けています。

私が古傳薬膳茶をつくろうと思ったワケ~日本茶の原点回帰~
私が古傳薬膳茶をつくろうと思ったワケ~日本茶の原点回帰~

例えば英国は、紅茶の文化が発展していますが、いわゆるブラックティー(ストレートティー)は、ほとんど飲まれていません。カモミールなどのハーブをブレンドしたものや、マンゴーのフレーバーティー、チリなどのスパイスを混ぜたティーなど、様々にブレンドされた紅茶が飲まれています。

中国や台湾もブレンドティーが多く、例えば料理に合わせてお茶を変えたりして楽しんでいます。こうして紅茶や中国茶などは、世界中の人々の好み、食物に合わせて進化・変化をし続けてきました。

翻って日本ではどうでしょうか。例えば1978 年に生まれた小佳女は、40 年以上同じ味を保つように努力していますが、40 年前と今では日本の食生活は大きく変わりました。

食事は欧米化が進み、糖質や脂質の量も格段に増えていますが、日本茶自体は基本的に変わっていません。

煎茶、ほうじ茶、玄米茶、抹茶、玉露など種類も変わらず、小佳女のように産地の違う日本茶同士をブレンドすることはあっても、日本茶をベースにハーブやスパイス、フルーツをブレンドすることは、ほとんどないでしょう。しかし、英国の紅茶専門店では大きな規模の店ともなると300 種類以上はラインナップされているのです。

英国や中国でお茶の歴史や文化を学び、その変化や進化を目の当たりにして、日本茶は停滞しているどころか、衰退していると思わざるを得ません。私自身も大いに反省させられました。

中国や台湾もブレンドティーが多く、例えば料理に合わせてお茶を変えたりして楽しんでいます。

私が古傳薬膳茶をつくろうと思ったワケ~日本茶の原点回帰~
私が古傳薬膳茶をつくろうと思ったワケ~日本茶の原点回帰~

では、日本茶を進化させるにはどうすればいいでしょうか。

世界のお茶事情を見て私が思い付いたのが「健康」というキーワードです。世界では抹茶がヘルシーなイメージで受け入れられていますし、それは日本でも同じ。
日本では抹茶だけでなく、玄米茶、麦茶なども含めた日本茶全体に健康のイメージがあり、ウーロン茶も健康にいいと言われ、大きな市場が生まれました。

しかし、英国では、紅茶を健康にいいと言って飲んでいる方はほとんどおらず、中国は日常茶ですので、やはり健康のために飲まれているわけではありません。
なぜか抹茶だけが世界的に健康のイメージがあるようです。

そこで私は思いました。宇治園には抹茶はもちろん、煎茶、ほうじ茶、玄米茶、玉露など様々な日本茶があります。しかも、私自身はブレンドも手懸けるお茶の専門家です。

私が古傳薬膳茶をつくろうと思ったワケ~日本茶の原点回帰~
私が古傳薬膳茶をつくろうと思ったワケ~日本茶の原点回帰~

これらの日本茶をベースにして、健康にいいと言われる生薬などの漢方やハーブをブレンドすれば、紅茶や中国茶のような変化や進化を遂げることができるかもしれない、と。

様々なブレンドによって日本茶の持つ健康のポテンシャルがさらに高まり、健康に特化した本物の健康茶が生まれるはずです。

日本茶をベースにした健康茶というものは、日本にほとんど例がなく、もちろん世界にもありません。したがって、本気で日本茶の健康茶をつくることは、日本茶自体の需要も高め、日本茶の変化や進化を促し、しかも健康になることで、大きな社会貢献につながる可能性もあります。

「茶は薬として始まった」(Tea began as a Medicine) という言葉があります。これは、岡倉天心の「茶の本」の冒頭に記された言葉です。

まさに、その通りだと思います。もともと日本茶は薬として日本に伝わり、皆さまの健康に寄与してきました。

私は、その原点に帰るという決意を固めました。

私が古傳薬膳茶をつくろうと思ったワケ~日本茶の原点回帰~
私が古傳薬膳茶をつくろうと思ったワケ~日本茶の原点回帰~

日本茶の原点である健康に帰ろう。日本茶をベースにした健康茶、つまり日本茶の「薬膳茶」をつくろう。そして皆さんの健康に貢献しようと考えました。

「健康」を願わない人は世界中にいないでしょう。ですから、日本はもとより世界中で受け入れられる可能性を秘めています。

宇治園の、そして私の挑戦がはじまります。皆さんの健康を願って……。

株式会社宇治園 代表取締役社長 重村桜子

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